『なぜ?』という言葉が言えたら・・・

私が20代半ばのときの話です。それまで付き合っていた人とは長く付き合う事が出来ず、一方的に酷い振られ方をして男性不信になりもう誰とも恋愛できない、恋愛が怖いと思っていた時に彼に会いました。

彼は私の4つ年上でも、職業は大工、体格も良く、一目見た時から気にはなっていたのです。彼とは友達の飲み会で知り合い、最初は席も離れていたので話す事もありませんでした。彼も私が他の人とばかり話していた事で自分には興味がなかったと思っていたようです。

私は一目惚れだったようで、友達から連絡先を聞いて自分から連絡をとるようにしました。しかし、彼の性格からして、電話などは苦手なようで自分からはほとんど連絡をしないという事を聞きました。そして、友達をして何回か会ううちに周囲の人が二人の関係をハッキリさせたらという事を言われたのですが、私は男性不信という事もあり、その場は話をそらして終わらせたのです。

しかし、彼からもハッキリさせたいと二人の時に言われて、私は正直に元カレとの事などを話して、男性と付き合うのが怖いことも話しました。そして彼はそんな私を受け入れてくれると言ってくれたのです。私は嬉しくて仕方ありませんでした。彼もずっと彼女がいなかったので二人手探り状態で新鮮な気持ちで交際をスタートさせました。

友達を今まで一番に優先していた彼だったので、その時間も大切にしなくてはいけないと思い、友達との時間を大切に今まで通りにして欲しいという『物わかりのいい彼女』になっていたのです。彼も友達と会う時は私も彼の友達と仲が良かったので一緒に連れて行ってもらったりする事も多かったので、それはそれで楽しかったのです。しかし、あまりベッタリになったり、小まめに連絡をすると面倒と思われたくなくて、サッパリした性格を演技していたのです。

本当は毎日でも連絡をして声を聞きたい私の性格だったのですが、彼がそんな性格ではなかった為、出来るだけ彼の性格に合わせるようにしました。そして、少しでも気を引きたくて自分からの連絡を我慢したりもしました。もっと自分の気持ちの通りに動けばよかったと後悔するばかりです。それは、彼から別れを言われる時でも『なんで別れるの?』って聞けばよかったのですが、すぐに了承してしまったのです。私の中では彼はすぐに戻ってくると思ったのかもしれません。ちょっと一人になりたくなっただけかもと自分の気持ちの中で都合よく気持ちを整理していたのです。理由も分からないまま別れた事で何年も引きずってしまいました。本当に手放したくないものはカッコ悪くても食い下がるべきでした。